「ある夏のできごと」東京上映会

「ある夏のできごと」上映会を東京で行います。
そして、たまたま僕の誕生日に上映会が重なることとなりました。
誕生日プレゼント待ってるぜ!
と、冗談はさておきまして。

僕は実は大学一年生のとき、自転車旅をして、初めて東北を訪れました。僕にとっての東北は人生でもっとも「死」が切迫する場所でした。震災三年目だった当時、まだ瓦礫の山が積まれていたり、家の骨組みがむき出しになっていました。福島の原発周辺を通るときは、雨が振るだけで大きな不安に襲われ、橋の下やコインランドリーに身を潜めました。原発の20km圏内に入ったとき、建物から草木が茂り、踏切も草に覆われていました。それでいて、大きな通りは綺麗なコンクリートが続いて、街灯は僕しか通らない通りを照らして居ました。文明から人が居なくなることの不気味さに怖くなって、思っ切り自転車を漕いでそこから抜け出しました。

旅での出会いがきっかけで、それからボランティア活動をしました。南三陸、陸前高田、気仙沼、久慈などを巡り語り部の方の話を聞いたり、遺品を探す作業などをしました。ボランティアとして街と関わることはとても緊張することでした。街の人たちがボランティアの人たちによって傷つけられた話をいくつも聞いており、自分たちも誰かを傷つけるのではないか、といつも心配していました。
「ボランティアをしている」というと
大学の友人たちや、周りの大人たちは
「すごいね」と言ってくれたのですが、
全然すごくない、、怖い。
と、思っていました。
ボランティアとして東北を訪れた時、陸前高田の復興商店街でご飯を食べている時、地元の女子高生と話をしました。
我々はこの街にきてボランティアをしたり、語り部さんの話を聞きにきている、と。それを聞いた女子高生は「そうなんですね。嬉しいです。」とさらっと答えました。本当にさらっとそう答えたのを聞いて、僕は泣き出してしまいました。なぜなら、ボランティアで東北の街を訪れることは誰かを傷つけているばかりではない、喜んでくれる人もいる、という当たり前の事実を目の当たりにしたからです。本当に当たり前すぎることなのに、僕は当時それくらいボランティアとして東北を訪れることが怖かった。
今回、そんな東北に一俳優として、一プロデューサーとして訪れられたことを幸せに感じています。幸せ、というのもおかしいかもしれませんが、ただ訪れるのではなく、作品を作ることができることがとても幸せだと感じて居ます。「震災」をテーマにと、思って住田町(撮影、滞在した場所)に来たわけではありませんでした。友人がたまたま住田町にはたらいており、住田町の景色、建物、人に惚れ込んで「ここで『何か』撮りたい!」という気持ちで脚本を考えました。陸前高田が近い、ということもあり自然と震災のことが物語に関わる形となりました。

そうして脚本を監督の健太と話し合って行く中で、ボランティア活動当時言えなかったことが今なら言えるのではないか、と思うようになりました。今だから言える震災について、僕たちが見る今の東北を画面に残したい。そう思いながら脚本を練り上げました。

話が長くなってしまいましたが、この映画をきっかけにもう一度みんなと東北について震災について考えられる時間になったらいいなと思っています。東北の幸を食べながら、東北についての映画を観て、みんなでもう一度東北のことを考えませんか?
会場で皆様のことお待ちしております。

あ、単純に「仁田直人」を祝いたい!という素敵な人ももちろん大歓迎ですので!!来て!とにかく来て!「久しぶり!」って会いに来て!

仁田直人

詳細は以下になります。

【日程】
2019年2月24日(仁田直人の誕生日)

【タイムスケジュール】
18:30 開場・ドリンク注文開始
19:00 上映開始
19:45 上映終了〜飲みまくれ!楽しみまくれ!〜21:30 フードLO
21:45 ドリンクLO
22時 解散

【場所】
トレジオンポート
〒107-0052 東京都港区赤坂3-12-18 第8荒井ビル2F
https://goo.gl/maps/iZPHjFW6yeE2

【値段】
2500円
上映+1ドリンク+3品

【定員】
65名

【facebookイベントページ】
https://www.facebook.com/events/353348892059431/?active_tab=about
お手数でなければこちらから参加!ポチッとしていただけると人数把握ができて助かります!

ごあいさつ。

住田町のみなさん、こんにちは。僕たちは、この夏、住田町で映画を撮りました。こうして、住田町で上映会が実現したこと、出演者、スタッフ一同、本当に嬉しく思います。

ここでは、「ある夏のできごと」を撮ることになった経緯と、「伯楽 -hakuraku-」という団体を立ち上げることになったお話をして、挨拶の言葉に代えていただきたいと思います。

正直な話をすると、僕が住田町で映画を撮ろうと思ったのは、「自分をプロデュースするため」でした。まだ駆け出しの役者の僕は

「自分をプロデュースするための映画を撮ろう」

と役者を始めたときからそう思っていました。

そんなある夏の日、大学時代に一緒に東北でボランティアをしていた友人のゆいが、東京に遊びに来ました。その時にSUMICAの謙也さんと敦代さんと一緒に昼からお酒を飲んでいると「住田においでよ」と言われました。軽いノリで「じゃあ映画撮るよ」と、本当に軽いノリで、そう応えたのです。そうして、二週間後初めて、後輩であり本作の監督である健太と一緒に住田を訪れました。

「もうやるしかねぇ」とガチガチに固まった僕らを受け入れたのが、

「ほんとに来たー!」

と笑うSUMICAのみなさんと、

「誰やこの大人たちは?」

と訝しげにこちらを見る、SUMICAで遊ぶ子どもたちでした。

短い滞在時間の中で、昭和橋、公園、松日橋、音蔵、蔵ギャラリー、陸前高田など、様々な場所を巡り住田の景色に出会いました。その景色は仁田直人、個人としても、映画製作者「仁田直人」にとっても、本当に魅力的なものでした。そして、何よりも住田の子どもたちと一緒に遊んだことは、僕に

「この町で絶対に作品を撮りたい!」

「映画以外にも、何かしたい!」

という気持ちをもたらしました。

帰りの新幹線の三時間。健太と二人でどんな作品にするか、話が終わることはなく、3週間後に迫った撮影に向けて、本格的に動きました。そんな僕たちの思いに共感してくれて集まったのが、今回の出演者のみんなです。直前のオファーにもかかわらず「なんかおもしろそう」という理由で駆けつけられたみんなは、すごいというか、「暇なの?」と逆にビックリしました。演劇人の暇である、という性質に本当に感謝です。

こうして僕たちは撮影を迎えました。いつも暖かく迎えてくれるSUMICAのみなさんと、子どもたちに元気をもらいながら僕たちは、無事撮影を終えました。撮影をしながら僕は「次はどんな話を撮ろう」と一作目すらまだ出来てないのに考えていました。そして、どうやったら、住田の子どもたちともっと一緒に遊べるだろう、と。

それを実現するために、伯楽 -hakuraku-という組織を立ち上げました。継続的に活動するためには、団体を作り、継続して活動する意思を住田町のみなさんに示さないといけないと思ったのです。今の僕は「自分のためのプロデュース」というよりも、住田のみんなと一緒に遊ぶために、住田に来る理由を作るために、これからの活動を考えています。

これから、新たな住田町の魅力に出会える予感にワクワクしています。そして、またみなさんと会えることを心から楽しみにしています。

伯楽 -hakuraku- 代表 仁田直人

「ある夏のできごと」上映会 in 住田町

ついに、伯楽 -hakuraku- 製作の記念すべき一作目
「ある夏のできごと」の上映会を行います!

住田町のみなさん!
岩手県のみなさん!
東北のみなさん!
日本全国のみなさん!
散歩する感覚でお越しくださいな。

以下詳細でござんす。

【場所】

まちや世田米駅蔵ギャラリー
(東京から車で約7時間ですよ!近い!)

【日程】

2018/12/22 15:00開場

【料金】

無料!なんと無料!

【タイムスケジュール】

15:00 開場

15:45 SUMICulture開始

16:15 「ある夏のできごと」上映開始

16:50 伯楽 -hakuraku-のこれから

17:00 終了

住田町でお待ちしてます!